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50歳以降の初期乳がんは一般集団と余命の差なし


[2017/02/07]
50歳以降の初期乳がんは一般集団と余命の差なし

非浸潤性乳管がん(DCIS)と呼ばれるごく初期の乳がんの治療を受けた高齢女性では、同年代の一般集団に比べて全体的な早期死亡リスクの上昇はみられないことが、新たな研究で示された。オランダがん研究所(アムステルダム)のLotte Elshof氏は、「多くの女性がDCISによるリスクを過大評価しており、治療に困惑している」と指摘する。この知見はアムステルダムで開催された欧州がん学会(ECC)で発表された。

全米乳がん基金(NBCF)によると、DCISは乳管の内側に異常細胞がみられるが、乳管から周囲の乳房組織には拡散していない非侵襲的ながんであり、治療できる可能性が極めて高い。治療しないと生命に関わる乳がんに進展することもあるが、通常は手術単独または手術と放射線療法の併用により治療できるという。

今回の研究では、1989〜2004年にDCISの診断を受けたオランダ人女性1万人の10年間の転帰を追跡した。DCISの治療を受けた50歳を超える女性は、一般集団に比べて全死因による死亡リスクが10%低かった。特に、他のがんおよび循環器、呼吸器、消化器系の疾患で死亡する比率が低かったという。これらの患者の大部分がスクリーニングによりDCISの診断を受けていることから、この集団は健康への志向が高く、スクリーニングを受けられる健康状態であることが示唆されると、Elshof氏は説明している。

がんによる死亡リスクについても検討した結果、DCISの治療を受けた女性は乳がんによる死亡リスクが10年後で2.5%、15年後で4%であった。いずれも一般集団よりも高かったが、DCISと診断されたのが最近であるほど死亡率は低かった。欧州がん機構(ECCO)のPhilip Poortmans氏は、「一般集団の女性と比較した場合、乳がんで死亡するリスクの高さは他の原因による死亡リスクの低さに完全に相殺される」と指摘する。

米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)のStephanie Bernik 氏は、「DCISと診断された女性は標準的な年齢まで生きることができる」と述べる一方、その理由は、乳がんの診断を受けた女性が頻繁にかかりつけ医を受診し、スクリーニングも積極的に受けているためであるとの考えを示している。米ノースウェル・ヘルスがん研究所(サクセス湖)のEleonora Teplinsky氏は、次のステップはDCISが侵襲性の強いがんに進行する際に寄与する因子に着目することだと述べている。

なお、学会発表された知見は一般に査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 1月27日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/breast-cancer-news-94/good-news-for-older-women-with-early-form-of-breast-cancer-719091.html
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