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新しい放射線療法で高齢肺がん患者の生存率が改善


[2016/10/05]
新しい放射線療法で高齢肺がん患者の生存率が改善

最先端の放射線療法により、手術を受けられない高齢の早期肺がん患者の生存率が有意に改善するようであることが、新たな2件の研究で示された。この治療法は体幹部定位放射線治療(SBRT)と呼ばれ、10年ほど前から利用されている。

第一の研究では、米ヒューストン・メソジスト病院のAndrew Farach氏らが全米がんデータを用いて、2004〜2012年にステージI肺がんと診断された60歳以上の患者の記録をレビューした。期間中に放射線療法を受けた患者の2年生存率は、2004年の39%から2012年には58%に上昇したが、外科手術のみの患者には劇的な改善はみられなかった。各患者が受けた放射線療法の種類は不明だが、生存率向上とSBRTの利用増加には相関がみられるとFarach氏は言う。

米国退役軍人局(VA)のデータに基づく第二の研究では、ステージI肺がん患者約1,700人(平均年齢72歳)に着目。一部の患者は標準の放射線療法を受け、約500人がSBRTを受けた。放射線療法を受けた患者の4年生存率は、2001年の13%から2011年には28.5%と、2倍以上に増加した。同期間にSBRTの利用も5%から60%に増大していた。さらに、SBRTを受けた患者の死亡リスクが従来の放射線療法に比べて約30%低いこともわかった。

この結果から、年齢や健康状態のため手術が適さない早期患者には、放射線療法を検討すべきであることが強く示されたと、Farach氏は述べている。一方、米国がん協会(ACS)のLen Lichtenfeld氏は、SBRT以外にも生存率の改善を説明できる要因があると指摘する。たとえば、早期がん患者と転移のある患者を以前よりも正確に分類できるようになったことにより、適切な患者に放射線療法を用いることが可能になったとも考えられると、同氏は説明している。

SBRTでは、より直接的に腫瘍を狙い、さまざまな角度から高線量の放射線を集中的に照射する。1〜2週間の間にわずか3〜5回の治療を受けるだけで済み、従来の放射線療法よりも副作用が少なく、腫瘍周辺の組織が受ける損傷も少ないという。しかし、がんの進行した患者や外科手術が可能な患者の場合は、放射線療法が手術や化学療法の代わりになると考えるべきではないとLichtenfeld氏は話している。また、早期患者に対して放射線療法が外科手術と同じくらい有効であるかを明らかにするには、臨床試験が必要であるとのこと。

この研究の結果は、米ボストンで開催された米国放射線腫瘍学会(ASTRO)年次集会で報告された。この知見は査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなす必要がある。(HealthDay News 2016年9月26日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/radiation-news-571/new-type-of-radiation-therapy-may-improve-survival-for-older-lung-cancer-patients-715213.html
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