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綺麗にみえるプールでも健康リスクが存在


[2016/06/15]
綺麗にみえるプールでも健康リスクが存在

プールを清潔に保つために使用される消毒薬は、汗やパーソナルケア製品、尿と混じることで、危険な消毒副生成物(DBP)を生じる可能性があるとの研究結果が、米サウスカロライナ大学のSusan Richardson 氏らにより報告された。

同氏らによると、DBPには細胞の遺伝子を傷つける「変異原性」があることが実験で確認されており、プールに定期的に通う人は膀胱癌や呼吸器障害のリスクが高いことを示した既存報告もある。今回の知見は公共および私有のプール、スパ(温水浴槽)全般に当てはまるものだが、特に屋内施設でリスクが高いという。

Richardson 氏は、「プールで吸い込む空気は“塩素臭”がすると思うかもしれないが、実際にはそれは塩素ではなく、主に尿と塩素が混合されることで生じるトリクロラミンというDBPの一種だ。これは水中から空気中へと移行しやすい刺激性物質で、風邪や喘息のリスクを高めうる」と話し、「屋外では換気されるのでさほど心配ないが、混雑している場合は状況が悪化する。屋内プールでは換気が重要であり、水は頻繁に入れ替えるべきである」とアドバイスする。

研究では、公共および私有のプール、スパにおいて、通常時および混雑時の使用後に水を採取した。調査の結果、100種以上のDBPが認められ、平均すると水道水のほうが消毒済みのプールの水より清潔であり、変異原性はプールの水で2倍、スパの水では4倍になっていた。水温が高いとDBPの生成が早まるという。この結果は、「Environmental Science & Technology」オンライン版に掲載された。

一方、プール保有数が全米2位であるフロリダ州の公衆衛生当局は、「消毒薬の利用に関しては、水を介した感染症を防ぐことのほうがDBPの削減よりも重要であり、適切に運営されていれば公共プールは安全である」とコメントしている。(HealthDay News 2016年6月2日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/swimming-health-news-282/clean-pools-might-harbor-other-health-hazards-study-711352.html
Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
論文アブストラクト:http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.est.6b00808

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