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前立腺がんのホルモン療法がアルツハイマー病リスクに関連


[2015/12/21]

前立腺がんのホルモン療法により、男性のアルツハイマー病発症リスクが劇的に上昇する可能性が、大規模な医療データの解析により示唆された。前立腺がんの男性は、アンドロゲン遮断療法(ADT)を受けるとアルツハイマー病リスクがほぼ2倍となり、1年以上ADTを受けた場合はさらにリスクが上昇すると、研究の筆頭著者である米ペンシルベニア大学(フィラデルフィア)ペレルマン医学大学院のKevin Nead氏は述べている。

前立腺がんのホルモン療法がアルツハイマー病リスクに関連

米国立がん研究所(NCI)によると、男性ホルモンであるアンドロゲンは前立腺がんの増殖を促進するとされており、このホルモンを抑える治療法は1940年代から主流となっている。現在、米国では約50万人の男性が前立腺がん治療としてADTを受けているという。しかし、医師らの間ではADTが患者の脳機能にも影響を及ぼすのではないかという疑いがもたれていたと、米国がん協会(ACS)のOtis Brawley氏は説明する。

今回の研究では、米スタンフォード大学病院(カリフォルニア州)およびマウント・サイナイ病院(ニューヨーク市)の患者550万人の医療記録を調べ、転移のない前立腺がん患者約1万7,000人を特定した。このうち約2,400人がADTを受けていた。

後にアルツハイマー病の診断を受けた患者を確認した結果、ADTを受けた患者は、受けていない患者に比べ、約3年間の追跡期間中にアルツハイマー病と診断されるリスクが88%高かった。また、ADTを12カ月間以上受けていた患者ではリスクは2倍以上となることがわかった。

なぜ、男性ホルモンがアルツハイマー病リスクに影響を及ぼすのだろうか。その理由はいくつか考えられるが、米アルツハイマー病協会(AA)のKeith Fargo氏によると、アンドロゲンにはβアミロイドと呼ばれる蛋白の血中濃度を低く抑える作用があるようだという。アルツハイマー病患者の脳内には、βアミロイドが凝集したアミロイド斑(プラーク)がみられる。また、ADTが患者の血管やその他の重要な健康状態に影響を及ぼし、それが脳機能に影響する可能性もあるとNead氏は述べている。

しかし、専門家らはこの知見に基づいて何らかの医学的勧告を出すのは早いとしている。このような観察研究では因果関係を明らかにすることはできず、他の未知の因子が影響を及ぼしている可能性もあるとNead氏は話す。Fargo氏もこれに同意し、この知見に基づいて薬剤の投与を中止すべきではないと述べている。

この研究は「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に12月7日掲載された。(HealthDay News 2015年12月7日)


http://consumer.healthday.com/cancer-information-5/prostate-cancer-news-106/hormone-therapy-for-prostate-cancer-tied-to-higher-alzheimer-s-risk-705950.html
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