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RSウイルス感染に有望な複合ワクチン


[2015/08/24]
RSウイルス感染に有望な複合ワクチン

乳児や高齢者の下気道感染症の主な原因となっている呼吸器多核体ウイルス(RSV)のワクチンが実現に近づいているという。同じ複合ワクチンに関する2件の研究(うち1件はヒトを対象とするもの)で、ヒトにおける有効性は明らかにされていないものの、「確かな希望のもてる結果が得られた」と英国立衛生研究所(ロンドン)のPeter Openshaw 氏は述べている。

1件の研究の筆頭著者である英オックスフォード大学ジェンナー研究所のGeraldine Taylor氏は、「2歳までにほぼ全ての小児がこのウイルスに感染する。生涯にわたり複数回の感染がみられ、幅広い症状を引き起こす」と説明している。RSVによって5歳未満の小児が世界で年間20万人死亡し、3,000万人が重症感染症になると推定されており、1歳未満での死亡原因としてはマラリアに次いで第2位となっている。米国では、年間1万〜1万5,000人の高齢者の死亡原因にもなっているという。

RSVはワクチン開発において残された難題の1つであるが、大きな障壁があるとOpenshaw氏はいう。その1つは感染しても免疫がつかないことだ。また、1960年代の試験でホルマリン処理したRSVを小児に注射したところ、後に自然感染した一部の小児で疾患が重症化し、少なくとも2例が死亡したことも開発を遅らせる原因となった。

今回の2件の研究のうち、まずTaylor氏の試験では、RSVに類似した疾患に罹ることのある仔ウシを対象とした。ヒトに感染するRSVに由来した遺伝子を無害のウイルスに導入し、これらを組み合わせたワクチンを接種したところ、仔ウシの類似疾患を予防することに成功した。

英オックスフォード大学のChristopher Green氏が率いるもう1件の研究では、その複合ワクチンを42人の健康な成人にさまざまな濃度で用いた。その結果、免疫応答が認められ、重篤な副作用はみられなかった。

これは、米国での承認の要件となる3段階の試験のうち第1相試験に相当する。現在は高齢者を対象にこのワクチンの試験が進行しており、今年中には小児を対象とする試験に進む予定だという。

一方、米Novavax社が先ごろ発表した研究では、実験的ワクチンで高齢者のRSV感染を40〜60%低減したと報告されている。「Novavax社のワクチンは現在最も開発が進んでおり、相当の有望性を示している。その効果が明らかにされるのを待ち、他のワクチンと比較する必要がある」とOpenshaw氏は述べている。

今回の2件の研究は、「Science Translational Medicine」に8月12日掲載された。(HealthDay News 8月12日)

http://consumer.healthday.com/public-health-information-30/vaccine-news-689/hope-for-vaccines-against-common-dangerous-infection-702248.html
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