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ケール青汁の摂取が骨代謝へ与える影響を検証/ファンケル


[2011/11/14]

(株)ファンケル(神奈川県横浜市、代表取締役社長執行役員:成松義文)は、新潟リハビリテーション病院 山本智章医師との共同研究により、骨量の減りやすい閉経後女性がケール青汁を1年間摂取した場合の骨代謝へ与える影響について検証。その結果、ケール青汁を継続摂取することで、閉経後の女性における骨代謝マーカーが早期から有意に改善され、長期的な摂取による骨粗しょう症予防への有効性が示唆された。同研究内容は、山本智章医師より、2011年9月16日〜20日に開催されたアメリカ骨代謝学会(ASBMR2011)で発表された。

<研究方法>

閉経後の女性13名(平均年齢59.4歳)を対象に、ケール青汁 (ケール粉末加工品1本9.5gを100〜150mlの水に溶かした飲料)を1日2〜3回、毎日摂取してもらい、摂取前、摂取3ヵ月後、6ヵ月後、12ヵ月後に血清カルシウムおよび骨代謝マーカー(血清NTX、尿中NTX、血清OC、血清BAP)*2を測定した。骨代謝マーカーの低下は、骨量の減少が抑えられていることを示す。

【結果&考察】

試験期間中ケール青汁から摂取したカルシウム量は1日227.9〜354.5mg、ビタミンKは246.1〜375.8μgとなった。骨代謝マーカーでは、摂取3ヶ月後から血清NTXが有意に低下し、6ヶ月後、12ヵ月後も優位な低下を維持した。その他の骨代謝マーカーは、尿中NTX、血清OCが摂取3ヵ月後から低下傾向が観察され、血清BAPでは12ヶ月後で有意に低下した。骨代謝マーカーの低下は、骨量の減少が抑えられていることを示す。

吸収性の高いカルシウムや豊富なビタミンKを含むケール青汁を摂取することにより、3ヶ月後より骨代謝マーカーの低下が観察され、カルシウム補給源として有用な可能性が示唆された。

ケール青汁の摂取が骨代謝へ与える影響を検証/ファンケル

骨代謝マーカーである血清NTXは骨吸収の指標であり、摂取開始から12ヶ月後で有意に減少し、その他の骨代謝マーカーにおいても減少傾向を示した。骨代謝マーカーの減少は、骨の代謝において骨量の減少が抑えられる可能性を示す。このことから、優良なカルシウムの補給源としてケール青汁が有用である可能性が示唆され、長期的な摂取による骨粗しょう症予防への有効性が期待される。

同社では今後も、健康的な骨づくりのためのカルシウム源としてケール青汁の有効性を検証していく予定。

<経緯>

平成21年国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、日本人のカルシウム摂取量は1日あたり平均512mgであり、「日本人の食事摂取基準(2010年版)」の推奨量(18歳以上女性600〜650mg、18歳以上男性650〜800mg)を下回っていた。また、高齢化社会により骨粗しょう症も重要な問題となっており、その要因として加齢による腸管からのカルシウム吸収能力の低下が知られている。過去の国民健康・栄養調査(厚生労働省)からもカルシウムの摂取量は、目標量または推奨量を下回っており、この慢性的な日本人のカルシウム不足の解消は、今後の重要な課題となると思われる。

一方、青汁の原料となるケールには、溶解性の高いカルシウムが多く含まれており、ケールのカルシウムには、牛乳と同等以上の吸収率があることが確認されている*1。

そこで、同試験で、骨量が減少しやすい閉経後の女性を対象に、ケール青汁の1年間摂取による骨代謝への有効性を検証した。

*1:ケールのカルシウムには、牛乳と同等以上の吸収率があることが確認されている。

青汁の原料となるケールには、溶解性の高いカルシウムが多く含まれ、吸収阻害因子の影響を受けにくいこと、また健常男性を対象にした単回摂取試験ではケールが牛乳と同等以上の吸収率を有することも確認し2007年11月17日に開催された「第29回日本臨床栄養学会総会」で発表した。

*2:骨代謝マーカー(骨吸収マーカー:血清NTX、尿中NTX、骨形成マーカー:血清OC、血清BAP)

骨形成や骨吸収を反映する血液や尿へ出ている物質。これらの物質を検査することで、骨の代謝状況を評価できます。骨代謝マーカーには、骨形成マーカーと骨吸収マーカーがあります。骨吸収マーカーには血清NTX(T型コラーゲン架橋N-テロペプチド)、尿中NTXなど、骨形成マーカーには、血清OC(オステオカルシン)、血清BAP(骨型アルカリフォスファターゼ)などがある。

骨代謝マーカーは将来の骨密度減少や骨折リスクの評価、治療開始判定や効果を把握する際に用いられます。一般的に骨代謝マーカー(骨吸収マーカー、骨形成マーカー)が高い場合は骨吸収(骨を壊して吸収する)の亢進状態を表す。特に閉経後は骨代謝回転が亢進して骨量が減少しやすい状態で、骨粗しょう症患者では骨代謝マーカーが高値を示すため、薬物治療では骨代謝回転を低下させることが重視されている。

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