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”高耐熱”と”高透明”実現のA‐PETシート


[2010/03/15]

ポリテック(大阪営業所=大阪市中央区)が新たに無延伸によるA‐PETシートの耐熱性向上に成功した。開発製品はビカット軟化点(樹脂が熱によって変形し始める温度)80度Cから100度Cまでの中で、それぞれヘイズとDupont衝撃値の異なる4種類をラインナップしており、顧客からの要望が高かった“高耐熱”と“高透明”の実現で業界から注目を集めることは必至。

樹脂の特殊配合技術と押出し技術による無延伸で耐熱性向上を実現したことで、従来の一般真空成型機をそのまま使用して容易に成型できることも特徴に挙げられる。すでに月産300d体制を整えており、ブリスターやキャリアテープ、トレーなど主に工業用分野向けに提案を進める方針。A‐PET市場飛躍への起爆剤として期待される。

同社は一般A‐PETシートのビカット軟化点60〜63度Cを大幅に超える80度C〜100度Cを実現。グレード別に4タイプの開発製品をラインナップしている。「PH300M」はビカット軟化点が80度C、ヘイズが1以上、Dupont衝撃値が9万5000g.cm。「PH300H」はビカット軟化点が85度C、Dupont衝撃値が8万5000g.cm。「PH700H」はビカット軟化点が100度C、ヘイズが1以上、Dupont衝撃値が6万g.cm。「PH700M」はビカット軟化点が90度C、ヘイズが2以上、Dupont衝撃値が6万g.cmとなっている。

真夏もしくは輸出入で赤道通過する時など気温上昇に伴う輸送時に、トラックや船など密閉状態では80度Cを超えることが少なくないと言われている。従来のA‐PET素材による工業用トレーやブリスターといった包装資材の場合、変形するなどの課題もあり、顧客から「耐熱性をアップさせてほしい」との要望が後を絶たない状況だった。

同社では独自配合による特殊A‐PET原料使用と長年培ってきた押出し技術を駆使して開発に打ち込んだ結果、このほど耐熱性向上が実現した。

一部成型メーカーによる「耐熱A‐PET容器」の開発はすでに業界では知られているが、シート段階で2軸延伸することにより耐熱性を付与するもので成型が非常に困難とされ、他の成型メーカーが取り組むことは容易ではない。

一方、同社の開発した耐熱シートは無延伸のため従来の真空成型方法のままで成型できるため、多くのA‐PET成型メーカーから関心を高めそうだ。

同社はA-PETシートの専業メーカーとして、昨年には「“超”高防曇シート」を上市するなど相次ぐ高機能製品の開発で着実に実績を高めており、今回の耐熱A‐PETシートの開発で一段と展開が加速しそうだ。

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