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食品添加物HPMCの食品健康影響評価が大詰め


[2006/03/01]

第30回食品安全委員会添加物専門調査会が2月28日に開かれ、添加物ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の食品健康影響評価が大詰めを迎えた。 HPMCはカプセルや錠剤のコーティングなどに使用される加工セルロースの1つ。欧米を中心とする海外では一般食品への使用が幅広く認められている。このため、米国では幅広い用途で食品添加物として使用されているほか、欧州ではGMPのもと、乳化剤、フィルム形成剤、安定剤など一般の食品にも幅広く使用され、サプリメントのカプセルやコーティング剤などでの使用実績がある。 HPMCは、日本では平成15年6月に食品添加物と指定された。しかし、その用途は「保健機能食品たるカプセル剤及び錠剤以外の食品に使用してはならない」と限定されている。このため、より広範囲への使用を求める声があり、使用基準改正を検討するための食品健康影響評価が行われてきた。現行の使用基準が廃止されれば、一般食品への添加が可能になるほか、健康食品用のカプセル基剤、錠剤の結合剤やコーティング剤として用途が拡大される。 今回の調査会で主な焦点となったのは、食品健康影響評価とADI(一日摂取許容量)の設定。前回、データが不足していると指摘されたものに関して新たなデータが追加され、これに基づき健康影響については「問題ない」と概ね決着した。また、国際的な機関であるFAO/WHO合同食品添加物専門会議(JECFA)では、7種類の加工セルロース全体で健康影響評価を行っているが、添加物専門調査会としては「あくまでHPMC単独での評価としたい」(福島昭治座長)との見解を示した。 ADIを設定するか否かでは意見が割れた。JECFAやEUの食品化学委員会(SCF)では加工セルロースに関してADIを「特定しない(not specified)」としている。そのため、同じく「特定しない」で良いとする声がある一方、現行の21mg/kg体重/日を継続してはどうかとする意見などが交わされた。 ADIを求めるか、その場合は数値をどのように設定するかなどは、次回以降の調査会で議論される予定。

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