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食品安全委員会でアガリクスを説明


[2006/02/17]
食品安全委員会の第131回会合が16日開催され、厚生労働省から食品安全委員会にアガリクス含有製品2品目について健康影響評価の依頼と経緯説明が行われた。 厚生労働省は平成15年より国立医薬品食品衛生研究所で、キリンウェルフーズ(株)「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」と(株)サンドリー「仙生露顆粒ゴールド」、(株)サンヘルス「アガリクスK2ABPC顆粒」の3製品について毒性試験を行ってきた。この結果、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」に発がんプロモーション作用が認められたとする。他の2製品については、遺伝毒性試験の結果は陰性だった。実施中の中期多臓器発がん試験については、現時点では腫瘍性病変の変化は認められないが、健康影響評価の依頼に至った。 厚生労働省は、アガリクスを含む製品による健康被害の明らかな例は報告されていないとした。しかし、アガリクス属のキノコに含まれるアガリチンという成分に毒性の疑いがあるとするかねてからの指摘を受け、平成12年より調査、研究を行っていた。アガリクス属キノコに含まれるアガリチンそのものに毒性の報告はなされていないが、生体内で分解された数種の物質に対して毒性が疑われる。ただし、生体内での分解速度はきわめて早いと考えられる。アガリクス由来のアガリチンによる試験報告はなく、マッシュルーム由来のアガリチンによる報告が紹介された。 今回、健康影響評価が依頼されたことについて委員からは、「市場のアガリクスの関連製品は数百あるとも言われる。なぜ、厚生労働省は今回の3製品が選んだのか」「これら3製品以外の関連製品について、厚生労働省はどのような対応を考えているのか」といった質問が相次いで挙げられた。 厚生労働省側の説明によると、3製品を選んだ理由として、広く流通しており、かつ一定期間継続的に流通しているためとする。これら3製品は製法がそれぞれに異なるため選択された。毒性と製法のあいだに因果関係があるかについては現段階では特定困難とする。また、毒性試験はすべてラットなどの動物によるため、結果を人に当てはめることができるかは不明確だ。 他製品への対応として、厚労省はホームページにQ&Aを設置するなど、市民への情報提供をする。企業側には販売者責任がありデータを保有していると考えられるため、安全性に不安を感じる使用者は自らがメーカーに問い合わせて判断すること、何らかの治療を受けている人は医師に相談することも同時に呼びかける。これに対して委員からは、「アガリクス関連製品は癌患者に使用者が多い。心的ダメージを受ける人が多いと予想されるので、十分な情報提供が必要」との意見が出された。また、「医師は健食の知識がない。問い合わせを受けた現場が混乱しないよう医師会などを通じて医師や薬剤師らに科学的データを渡して欲しい」との要望もなされた。 委員からは「データが不十分で、評価のしようがない」との声が多く聞かれた。厚生労働省は今後データを整備して、食品安全委員会に提出する。ただし、3製品の試験しか行っていないため、「その他製品に関してどう対応するかは大きな課題」(厚生労働省)と認め、アガリチン含有製品に一般化できる試験を行っていく必要があるとする。
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