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肥満を制御する酵素を共同で発見/東大

(発表内容)
肥満は糖尿病(インスリン抵抗性糖尿病)、高血圧、脂質異常症など、多くの生活習慣病の原因となることから、肥満の予防や解消は急務の課題となっています。

日本の糖尿病有病者数は約1,000万人と推計されていますが[平成28年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)]、特に、肥満が原因となってインスリンが効かなくなり、血糖値が下がらないインスリン抵抗性糖尿病の患者数は、増加の一途をたどっています。

しかし、肥満は複雑に制御されていることから、肥満のメカニズムを解明し、新たな抗肥満薬の開発につながる「肥満調節分子」の発見が期待されています。肥満では、体の組織に脂質が蓄積するだけでなく、脂質自体が、直接、肥満や生活習慣病の病態の進展に関わることが知られています。脂質の一つであるプロスタグランジンD2(PGD2)とPGD2のL型合成酵素(L-PGDS)が脂肪細胞に蓄積した脂肪の分解の抑制に関わることが発見されています(Biochem. Biophys. Res. Commun. 490: 393, 2017)。

そこで、東京大学、大阪薬科大学、第一薬科大学、筑波大学の研究グループは、肥満制御におけるPGD2のはたらきを調べるため、脂肪細胞でL-PGDSを作ることができないマウスを作製し、肥満におけるL-PGDSのはたらきを解析しました。

正常なマウスと脂肪細胞でL-PGDSを作ることができないマウスに11週間、高脂肪食を与えて肥満にさせたところ、脂肪細胞でL-PGDSを作ることができないマウスでは、正常なマウスと比べて体重増加が20%以上減少し、内臓や皮下の脂肪量も減少していました。

さらに、糖尿病の指標となるインスリン感受性も改善されていることが分かりました。今回の成果は肥満を調節する新たな酵素の発見であり、この酵素の活性を調節する化合物が抗肥満薬につながることが期待されます。本研究は、日本時間2月13日英国科学誌『Scientific Reports』(オンライン版)に掲載されました。



【詳細は下記URLをご参照ください】
・東京大学  2019年2月13日発表
・東京大学  ホームページ

(2019/02/14)
 

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