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ライフスタイルとアルツハイマー病リスクに関する確かなエビデンスは得られていない

ライフスタイルとアルツハイマー病リスクに関する確かなエビデンスは得られていない
アルツハイマー病発症に関連するとみられる特異的な行動や健康状態ついて、これまでにおびただしい数の研究が行われてきた。しかし、同疾患の予防にあたってそれらがどのように関与しているか確実なことは未だに明らかでないことが、最近の研究を対象としたレビューで示された。米国立衛生研究所(NIH)は昨年(2010年)春に開いた会議で、不健康な食習慣や慢性疾患、喫煙、運動不足といった危険因子(リスクファクター)とアルツハイマー病発症に関する18件の研究の分析を行ったが、今回の知見は同会議の結果をまとめたもの。

研究著者である米ノースウェスタン大学フェインバーグFeinberg医学部(シカゴ)予防医学・内科教授のMartha L. Daviglus博士は、「これらの主だった危険因子がアルツハイマー病発症に果たす有望あるいは重要な役割を否定はしないが、現時点では関連が確認できていない。エビデンス(科学的根拠)を得るにはさらに研究を重ねる必要がある」と述べている。差し当たり、高齢であることは同疾患の主な危険因子であり、遺伝子多様性(gene variation)もリスク増大と関係しているという。

今回のレビューは、1984〜2009年に実施され、英語で発表された研究が対象で、被験者は先進国に在住の50歳以上の成人。研究には葉酸摂取や地中海ダイエット、栄養サプリメントなど食事の影響を検討したもの、また糖尿病や高コレステロールなどの健康障害とアルツハイマー病との関係を検討したもの、さらに身体活動やアルコール消費とアルツハイマー病リスクを検討したものがあった。

全体として、これらの研究は“方法論の限界に妥協し”、特異的な行動習慣や健康状態とアルツハイマー病との明確な関連性を導き出す能力が低いことが判明した。この限界は、問題のある診断基準の使用やアルツハイマー病自体の仕組みに関する知識不足、患者が報告する身体的・精神的な健康状態の信頼性の欠如などに起因しているという。ただし、Daviglus氏は「現在のエビデンスの質が“不十分”でも、人々は運動や血圧コントロール、禁煙を行い、過体重を避け、適切な睡眠をとるなど健康的なライフスタイルを送るべきである」と述べている。

米ワシントン大学医学部(セントルイス)のCatherine Roe氏は、「より質の高い研究が必要である。(第二次世界大戦後の)ベビーブーマー世代はアルツハイマー病が発症し始める年齢にさしかかっている。治療法または進行を遅らせる方法を見つけなければ、患者数も経済的損害も甚大なものになる」と述べている。研究結果は、医学誌「Archives of Neurology(神経学)」オンライン版に5月9日掲載された(印刷版は9月号に掲載予定)。(HealthDay News 5月9日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=652766
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(2011/05/16)
 

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