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"ジャンクフード中毒"は現実的なもの

肥満者がしばしば、「食事量を減らしたいと思っても食欲を満たすことを止めることできない」と口にするが、その説明が真実である可能性がラットを用いた新しい研究によって示唆された。

米スクリプスScripps研究所(フロリダ州)准教授のPaul Kenny氏らによる研究の結果、ベーコンやパウンドケーキ、キャンディバー、その他のジャンクフードなど高カロリー食の摂取を制限しない場合、ラットの体重は急増し、体重の増加に伴い、食餌が強迫行為となり、足に不快な電気ショックを受けるとわかっていても食餌を続けた。

一方、バランスのとれた健康的な食餌を与え、ジャンクフードの摂取を制限したラットでは、体重がさほど増加せず、電気ショックの事前の合図で食餌をやめることを知っていた。さらに、肥満ラットからジャンクフードを取り上げ健康的な食餌に換えると、肥満ラットはハンストに入り、2週間ほとんど何も食べようとしない、いわゆる自発的飢餓状態となった。

同氏らはこの結果がヒトに当てはまるかは不明としつつも、満足度の高い食品、例えばソーセージやチーズケーキ、その他の高加工食品は、満腹に関する脳の報酬系を変化させうると考えている。また、肥満ラットの脳を調べた結果、コカインやヘロイン中毒に関連するとされているドパミンD2受容体の減少が認められた。他のラットの脳でウイルスを用いて人工的にこの受容体を抑制したところ、ラットはジャンクフードを強迫的に摂取し始めた。

同氏は「今回のケースでは、薬物中毒様の適応のエビデンス(科学的根拠)が認められた。長期間かけて肥満になると、過食症になる際に大きな役割を果たすD2受容体が減少すると考えられる」と述べている。研究結果は、医学誌「Nature Neuroscience(ネイチャー神経科学)」オンライン版に3月28日掲載された。

米ボストン大学医学部嗜好障害研究所助教授のPietro Cottone氏は「脳の報酬閾値を変え、過食によって満足感が得られないという“悪循環”を生むものが蓄積脂肪自体にある可能性も考えられる」という。同氏らによる以前の研究では、高カロリー食を減らすと薬物やアルコールを中止したときと同一ではないが似た影響が脳に生じることが示されている。別の専門家は「次の問題は、脳のこれらの領域の調節障害になぜ個体差があるのか、さらに生物学的素因を有する人で、なぜある人は薬物に、また別の人はアルコール、さらに別の人は食物の中毒に至るかということである」と述べている。(HealthDay News 3月28日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=637430
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(2010/04/05)
 

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