ダイエット情報局

Dr.平柳のエビデンス・ダイエット
第63回

脂っこい食事にはショウガも食べて体重増加や脂質異常を防ぎましょう!

脂っこい食事にはショウガも食べて体重増加や脂質異常を防ぎましょう!
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 食事中に生ショウガを摂ると、食べた糖質や脂肪の腸管吸収が抑えられ、実際のエネルギー摂取量をいつもより低いレベルに抑えらます。

 一方、加熱したショウガを摂るとショウガオールやジンゲロンが交感神経活動を活発にするとともに、副腎髄質ホルモン(脂肪分解ホルモンともいう)であるアドレナリンやノルアドレナリンの分泌量を高め、脂肪細胞での脂肪分解を促進し、その後の筋肉運動で燃えやすくします。

 ショウガには、上述のように、デンプン分解酵素のαアミラーゼの活性を阻害して、糖質の腸管吸収を抑える働きと、脂肪分解酵素の膵リパーゼの活性を阻害して、脂肪の腸管吸収を抑える働きがあります。

 熊本県立大学の韓氏らの研究(YAKUGAKU ZASSHI 2005;125(2):213-7)によると、生ショウガによる膵リパーゼの活性阻害率はルイボスティの50%、ウーロン茶の52%よりも大きく、67%もありました。

 米国などで抗肥満薬として臨床的に使われているオルリスタットは膵リパーゼの活性を阻害する薬ですが、この薬と同じように、脂っこい食事中に生ショウガも摂れば、余分な糖質や脂肪の腸管吸収を抑えられます。

 一般に、脂っこい食事を続けると、体重増加や脂質異常になりやすいことは想像に難くありませんが、ショウガを一緒に摂れば、体重の増加が抑えられ、また脂質代謝の改善にもつながります。

 名古屋女子大学の谷由美子氏らによる研究(名古屋女子大学紀要 2003;49:109-16)では、9週齢ラット(260〜290g)に高脂肪食を8週間与え続けた実験で、(1)高脂肪食のみの対照群、高脂肪食に加えて (2)0.5%ショウガ末摂取群、(3)1.5%ショウガ末摂取群、(4)ショウガ末1.0%相当のショウガエキス摂取群の4群に分け、体重や血清脂質などを調べました。

 その結果、各群間での摂食量には差はみられなかったものの、8週間後の対照群の体重を100%とすると、(2)0.5%ショウガ末摂取群は88%、(3)1.5%ショウガ末摂取群は85%、(4)ショウガ末1.0%相当のショウガエキス摂取群では79%と、何れのショウガ摂取群でも対照群に比べ、体重が 12〜21%抑えられました。

 また、血清脂質についても、対照群に比べて、何れのショウガ摂取群でも、総コレステロール、中性脂肪、動脈硬化指数が低下し、善玉(HDL)コレステロールが上昇し、全般的に血清脂質の改善傾向が認められました。

 このように、摂取したショウガ量とあまり関係なく、油っぽい食事の際に生ショウガを一緒に摂ると、体重増加(肥満)や脂質異常ならびに動脈硬化を防止するのに役立つことが分かりました。

 特に、メタボ腹の人は食事の際に生ショウガを摂ることと、徒歩による通勤や帰宅の直前に、温かいショウガ紅茶やショウガココアを飲む習慣をつけると、たとえ20分以内の歩行でも体脂肪が燃えやすくなって、体脂肪を容易に減らすことができます。

 しかし、日本人では3人に1人の割合(約35%)で、脂肪表面にあるβ3アドレナリン受容体に遺伝子変異を持っています。

 このような人はショウガ・コショウ・トウガラシ・カフェイン・柑橘類といった交感神経刺激物を摂ることによってアドレナリンやノルアドレナリンの分泌量を高めても、脂肪があまり分解されないため、体脂肪は容易には減りません。

 そのような人は、β3アドレナリン受容体に遺伝子変異をもたない人よりも1日あたりの基礎代謝量が200kcalくらい低いため、(1)食事量(エネルギー摂取量)をやや減らし、(2)生ショウガを食べて糖質や脂肪の腸管吸収をやや抑え、(3)1回の歩行時間を少なくとも30分間とすれば、うまく減量を果たせます。

 1回の歩行時間を少なくとも30分間とする理由は、β3アドレナリン受容体変異をもつ人では、歩行開始から20分間くらいはあまり脂肪が燃えないためです。


■「食品医学研究所:簡単で効果的なダイエット法」(be-diet.h-and-w.jp)より
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