ダイエット情報局

Dr.平柳のエビデンス・ダイエット
第38回

超低カロリーダイエットはなぜ激しいリバウンドを起こしてしまうのか?

Dr.平柳のエビデンス・ダイエット
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 超低カロリーダイエット(very-low calorie diet; VLCD)は、高度肥満の人を対象に医師の管理下で行われる、かなりタイトな食事療法で、半飢餓療法ともいいます。

 VLCDは一日のエネルギー摂取量を極端に少なくしますが、必要な栄養素はあまり不足しないようにしたものです。

 短期減量効果を売りにしているマイクロダイエット(MICRODIET)は、普通の食事を減らしてVLCD用の栄養補助食品を利用するダイエット法です。

 ペンシルバニア州(フィラデルフィア)にあるペンシルバニア大学医学部のTsai氏らによるVLCDに関する総説(Obesity 2006;14(8):1283-93)では、6つの研究論文を総合評価(メタ分析)して、一日の摂取エネルギー量を800kcal未満としたVLCDによる短期および長期での減量効果を、一日1,000〜1,500kcalの低カロリーダイエット(low calorie diet; LCD)の場合と比較しています。

 それによると、約3ケ月の短期減量効果は、減量率でVLCDが16%、LCDが10%でした。

 ところが、約2年の長期減量効果になると、VLCDが6%、LCDが5%で、ほとんど差がなくなりました。

 このように、VLCDは最初の3ケ月間で平均15kgくらいの減量を果たせますが、2年くらい経過するとリバウンド(rebound)によって当初の6kg減くらいにまで戻ってしまいます。

 VLCDのような強い食事制限を行うと、大多数の人は5ケ月目あたりから体重減少が緩やかになり、少しでも食事量を増やすとそれだけで体重が増加に転じる、いわゆるリバウンド現象に見舞われます。

 これは、エネルギー摂取量の減少(飢餓状態)に生体が適応して、基礎代謝を下げて体全体のエネルギー消費量を下げるためです。

 つまり、低栄養環境下では、脂肪量が減って、血中のレプチン濃度が下がるため、強い空腹感が生じるとともに、体全体のエネルギー消費量が低下するのです。

 強い食事制限は本来、あまりみられない肝臓や膵臓ならびに骨格筋などに脂肪が蓄積し、さらにインスリンの働きを悪くして、肥満や糖尿病の原因となります。

 また、胆石症を起こしたり、冷えや浮腫などを訴えるようになったり、動作が緩慢になったり、筋力や心機能が低下したり、性的能力の低下(異性無関心・無月経など)を起こしたり、皮膚がカサカサになったり、脱毛が増えたりします。

 さらに、孤独感・抑うつ・集中力低下・自己中心的・怒りっぽいといった精神的な変調をきたすこともあります。

 VLCDは医師の管理下で行わないと、心身ともに害するリスクの高いダイエット法ですので、その短期減量効果にのみ心を奪われることなく、その後の恐ろしさを十分に認識する必要があります。

■「食品医学研究所:簡単で効果的なダイエット法」(be-diet.h-and-w.jp)より
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