荻原健司さんのメンタル術


荻原健司

スキー/ノルディック複合
荻原健司のアスリートメンタル術

プレッシャーは絶対量が決まっていると考える

ノルディック複合は北欧では大変人気のあるスポーツですよね。本場の選手たちを押さえて数々の優勝を重ねてこられた裏には、周囲のプレッシャーとの戦いがあったと思います。また、体格のいい海外の選手に囲まれると日本の試合では感じられないような緊張もあったのではないでしょうか。
 やはりレース前はかなり緊張しましたね。おっしゃる通り、ワールドカップでは北欧の各国を転戦してますけど、やはり97年の長野五輪は最高に緊張しましたね。何年も前から「長野で金メダルを頼むよ」と周囲からも言われ続けてきたし、応援も日本語なので声援や熱意もすべて理解できますからプレッシャーにもなりますよ。
 その分、北欧だと応援の言葉も何をいっているのかわかりませんからね(笑)。だから言葉に気を取られることもなく競技に集中できますよね。
では、緊張を解消するために、何か行っていましたか。
 そうですね、僕は試合当日のスケジュールをしっかり立てるようにしています。まあ何時に競技が始まるとか、何時に競技場に向かう車が出発するとか、何時くらいに自分のジャンプの番が来る、クロスカントリーは何時くらいから滑り出すだろうから食事は何時に摂ろうとか、詳しくスケジュールを組みますね。試合前にそうやって当日やるべきことをしっかり考えて自分の中で組み立てておくことで、ある程度緊張を解消できると思います。
 それを試合当日だけでなく、試合の1週間前から、もしくは転戦で時間がないときは2、3日前からそのスケジュール通りの生活リズムで生活するようにしています。それに日常生活では雪のないオフの間でも何時には起きて何時には朝食を摂ろうと決めてその通りに生活してますね。やはりレースのときだけ特別な生活になるというのはそれだけで緊張の原因になりますからね。レースを日常の延長線上のようにできれば、安心もできますから。
では、周囲のプレッシャーについてはどうですか。やはり、期待やら妬みやらいろんなプレッシャーがあったと思うんですけど。
 僕が大学4年のときのアルベールビル五輪での話なんですけど、あの個人戦の前はすごく調子がよかったんですよ。公式練習のジャンプもいつもトップでした。これは金メダル取れちゃうよって金メダルのことを強く意識したときから心はドキドキして前日の夜もなかなか寝られませんでした(笑)。そんなプレッシャーがかかったら勝てるはずありませんよね。結果も7位だったんですよ。でも次に団体戦がありますから、ずっと落ち込んでもいられませんよね。だからプレッシャーっていうのは絶対量が決まっているんだと考えました。一日に10なら10という具合にですね。そうしたら僕はもう個人戦のときに何日分も先払いして消化済みなんだから、団体戦ではプレッシャーなんかまったくないよって気楽な気持ちでできたんですね。そうしたプレッシャーに対する発想の転換が団体戦の金メダルにつながったんだと思います。
スキーというのは天候によって心理面も左右されると思うのですが、そういった気象条件やコース条件で、不安になることってありませんか。
 ありますね。長野五輪の個人戦決勝でも大雨でしたしね。あとワールドカップなんかでも雨や大雪だったりしたこともありますよね。
やはり僕も含めて他の選手もほとんどが気持ち的に嫌だなって思うものなんですよ。でも逆に僕の中では、そういうときこそチャンスだと思うようにしてますね。やはりほかの選手がが「ああ嫌だな」とマイナスに心が向かっているときに、僕だけはチャンスだと考えられればそれだけでも心理面ではリードできるわけですから。自分だけは、みんながマイナス思考の分だけプラス思考でいこうと考えるようにはしていますね。だから雨や雪が降ると「ああ、自分にとっては恵みの雨だ。ラッキー(笑)」って考えますよ。


スポーツ魂テンツより引用
www.sports-contents.com

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