最新動向/企業 情報提供:コスメラボ/株式会社ディーアール
世界レベルの技術誇る韓国化粧品企業が、日本進出。ICCI(International Cosmetic Cosmeceutical Hub)
韓国の技術力の高さが、各分野において、グローバルな競争力を誇るようになってきた。政府の全面バックアップと厳しい競争原理がその一因にある。現在、“韓流化粧品”がその波に乗り、急速に実力を伸ばしている。韓国の化粧品OEM企業・コスメラボは、認知度こそ高くないがその企画力・技術力は世界のトップに肉薄する。その目を世界に向ける同社は、日本企業と業務提携し、この夏、その高い技術力を日本に輸出すべく、大きな一歩を踏み出した。
韓国の政策事業により最高水準の研究機関がバックアップ
携帯電話や液晶テレビに代表されるように昨今の韓国企業のグローバルな躍進は目覚ましい。その背景には国を挙げてのバックアップがある。コスメラボは、そうした韓国の化粧品産業に関わる政策事業のひとつ、ICCH(International Cosmetic Cosmeceutical Hub)プロジェクトにより、各大学及び、国家研究機関の全面バックアップを受けることで、中小規模ながら世界レベルの技術力を有する。韓国はいま、世界に向け化粧品産業の拡大に力を入れており、技術力はあるが知名度の低い企業を中心に底辺からのボトムアップを図っている。
国の後ろ盾で、最高水準の研究機関の支援を受けるコスメラボ。もっとも、確かな実力がなければ、バックアップは受けられない。実際、その競争は激しく、支援を受けるためには10倍以上の難関クリアせねばならない。さらに支援を受けることが決まった後も随時チェックされ、クオリティが下がると支援は取り下げられる。こうした厳しい環境の中で、コスメラボの技術力はさらに磨きがかけられている。
業界最先端技術が集結する大邱韓医大学から技術力を享受
同社が誇る技術力は、「大邱韓医大学」との取り組み制度によるところが大きい。同大は、元韓国コルマー社研究所長などを歴任した李教授が化粧品薬理学長を務め、グローバルな化粧品メーカーへの処方や技術提供を行うなど、化粧品業界の最先端技術が集結する。また、多様な韓方成分の実験・実験データ(エビデンス)も保有する。韓方とは、韓国で開発した伝統の医学術のことで、メシマコブ、かっこんなど、多様な韓方素材のより効果的な抽出方法を検証している。同社は、そうした同大の業界最先端の技術力を惜しみなく享受し、その結果、世界に誇る最先端の化粧品技術を有する。
最新技術は世界トップを凌駕するレベル
ICCH(技術・処方)プロジェクトから生まれた同社の参考化粧品「アロニズム」にはそうした最先端の技術が凝縮されている。
まず、注目すべきは、活性成分の抽出法。一般の抽出方式が抽出→濃縮→化粧品の薬理活性の工程なのに対し、アロニズムでは、抽出→濃縮→凍結→パウダー→化粧品の薬理活性、と2つの工程を加えた独自の抽出法を採用する。これにより、アロニズムでは、活性成分の効能の極大化を実現。効能が高い濃度を探し出し、その濃度に見合った含有量を適用する。
最大化された活性成分はさらに最先端の技術により、化粧品として、世界トップレベルの機能を発揮する。以下でアロニズムが採用する3つの技術の特長を簡単に説明する。
アロニズムが採用する3通りの技術
『多孔性カプセル』
皮膚に塗布時、角質層サイズより大きいが、皮膚表面に残って長時間にわたり、徐々に活性成分を放出し皮膚に伝える。
『クリスタルゾーム』
ナノサイズの有効成分をより効果的に肌に浸透させる技術(粒子のサイズを小さくすることができる)。
『マルチレイヤーカプセル』
有効成分を3層にし、肌の深部に送達するだけでなく、効果成分が肌にゆっくりと浸透されて継続的な効果が与える事が可能。
いずれも化粧品を肌へしっかりと浸透させる最新の技術で、世界のトップブランドを凌駕する効果が確認されている。
日本企業との提携で日本化粧品市場へ進出
こうした高い技術力の世界展開を見据えるコスメラボがまず注目したのが、アジアのコスメ大国・日本。以前から縁のあった通販および化粧品OEM製造も手がけるディーアールと提携を結び(写真左が朴社長、右がディーアール藤井伸一社長)、日本進出を果たした。日本市場開拓にあたっては、コスメラボが技術を提供し、ディーアールが日本市場での販売、PRなどを担う。基本は最終製品での提供だが、日本での加工にこだわる企業も視野に入れ、バルクでの提供も検討する。
パートナーシップを組むディーアールは、日本での化粧品販売に長けているだけでなく、日本でのBBクリームの販売実績もある。そうした実績の延長で、ICCHプロジェクトにも日本企業として唯一参加している(左から3人目が藤井社長)。日韓化粧品市場に精通するディーアールが、コスメラボ経由の韓国化粧品の各種届出等の手続きも担うことで、コスメラボは日本への迅速な製品提供を実現。世界展開でキーとなるスピード感を武器にビジネス優位性をアピールする。
最終製品のラインナップは豊富で、毛髪ケア化粧品「PILOSE」ではヘアシャンプー、ヘアトニック、ヘアセラムなど、「alonism」ではローション、美容クリーム、マスカラ、クレンザーなどを取り揃える。いずれもICCHプロジェクトによる技術力を存分に活用したもので、付加価値のある差別化できる製品として、際立つ存在感を誇る。

トピックス
韓流化粧品ブームが再燃
“冬ソナ”の大ヒットで沸き起こった2002年4月の韓流ブームを第一波とし、2008年には有名美容家の影響もあり「BBクリーム」が空前の大ヒット。日本国内に韓国コスメブームが到来した。この間の6年で韓国コスメの販売実績は4億5000万円から64億5千億円にまで膨れ上がった。その後、やや停滞したが、昨年カタツムリクリームで韓国コスメが再ブレイク。K-pop人気も追い風となり、韓国コスメは新たなステージに突入。日本での更なる市場拡大が予想されている。

将来のアジア化粧品産業を担う 慶尚北道地域
化粧品輸出産業の拡大を目的とするICCHプロジェクトの中心地区となる韓国東部の慶尚北道地域。ここには、韓方や原材料、化粧品に活用できる技術を研究・開発する国家研究機関が35か所(国家研究機関21か所・大学14か所)あり、その研究開発力の高さは世界トップをしのぐとさえいわれる。さらに化粧品に関する研究所や工場の誘致を積極的に行っており、同エリアの韓国化粧品産業の国際的HUB化構想は着実に進行している。
