オリゴ糖ブームのパイオニア素材 フラクトオリゴ糖 原料特集 【健康美容EXPO】

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原料特集 オリゴ糖ブームのパイオニア素材 フラクトオリゴ糖

腸内環境の改善が健康の維持・増進に重要、との認識が定着しつつある。世界で初めて腸内環境改善や便通改善効果などが明らかになったフラクトオリゴ糖の研究は、これまでにすでに30年以上におよぶ。オリゴ糖ブームのパイオニア素材であり、日本の機能性素材の中でもトップクラスのエビデンスを誇る同素材について、最新事情も織り交ぜリポートする。

砂糖の代替甘味料として理想的な機能性

フラクトオリゴ糖原料

フラクトオリゴ糖は、「太らない」、「虫歯にならない」という理想的な甘味料を得ることを目的にその開発がスタートした。以来、30年以上研究が続けられている同素材からは、これまでにさまざまな知見が得られている。当初の目的である2つの事案はもちろん、免疫賦活作用、大腸がんの予防、有害菌の排除、ミネラルの吸収促進等の生理作用が報告されている。

フラクトオリゴ糖は、ショ糖を原料とし、これに微生物の生産する果糖転移酵素を働かせて得られるショ糖にフラクトースが少数つらなった糖。ショ糖に似たさわやかな甘味を持つ。大きな特徴は、腸内有用菌の代表格であるビフィズス菌増殖効果、難消化性、難う蝕性の3つが挙げられる。

糖質系甘味料の種類と特徴

 

ビフィズス菌増殖効果、難消化性、難う蝕性、が3大特徴

クラフトオリゴ糖摂取時のビフィズス菌数の変化

ビフィズス菌増殖効果のメカニズムは、同素材が胃や腸など消化器官ではこれを分解する酵素がないため分解を受けず、そのまま腸内細菌まで到達。そこで、ビフィズス菌に限定的に利用されることで、ビフィズス菌を増殖させる。難う蝕性については、う蝕が虫歯菌のストレプトコッカスミュータントによってショ糖から不溶性グルカンと呼ばれる粘着性物質が発生。これが歯の表面に歯垢として付着することから始まるが、フラクトオリゴ糖においては、ストレプトコッカスミュータントにほとんど利用されないため、虫歯になりにくい。

 

優れた利用上の特性で幅広い利用実績

同素材は、その長い歴史もあり、これまでに多様な食品に利用されている。それは上述のように甘味料して理想的な生理機能を備えることももちろんだが、優れた利用上の特性があることを忘れてはならない。水分活性は砂糖に近く、熱安定性においても150℃までほとんど熱分解を受けない。pH安定性においてもフラクトオリゴ糖はpH5以上では120℃の加熱条件下でも比較的安定で、pH4以下の酸性条件下でも低温保存すれば安定であることなどが実証されている。

データ
 

乳製品、飲料、菓子、デザート、パン、甘味料、健康食品、畜肉加工品、水産練製品…など、もはやその利用シーンは生活に根付いているといっていい。その広がりとともに、研究もさらに進み、腸内環境改善にとどまらず、国民の健康生活に貢献する多くの機能性が見出されている。不足しがちなミネラルの吸収促進、整腸機能、血糖値改善、便臭軽減、免疫賦活作用…。年内にはさらに新しい知見の発表が予定されており、その潜在的な機能は、着々と掘り起こされている。

利用シーン

グローバルスタンダードな優れた安全性

とくほ

機能性はもちろん、安全性においても優れている。粉ミルクへの使用、さらにオリゴ糖では唯一、カルシウム吸収促進で特定保健用食品(トクホ)の許可を取得するなど複数の許可を取得する。さらに海外においても米国食品医薬品局(FDA)の“一般に安全と認められる”というステータスであるGRASを取得するなど、その安全性はグローバルに認められている。分析法等も確立され、商品形態の実例も豊富であり、その信頼性は機能性素材の中でもトップクラスを誇る。

トピックス

オリゴ糖のキング

オリゴ糖はかつてのブームもあり、その名が浸透しているが、実はいくつかの種類がある。ガラクト、乳果、キシロ、ラフィノースなどが代表的だ。それぞれ、原料などが違う。そうした中でフラクトオリゴ糖は、砂糖を原料とし、おいしい甘味で、カロリーも低く、味を変えることがなく、砂糖の代替甘味料としては、理想に近い機能性素材となっている。タマネギやゴボウ、ニンニク、バナナ、アスパラなど野菜や果物にも含まれる。

フラクトオリゴ糖の含まれる野菜や果物

トクホとしても知名度大

トクホ成分として活用されるオリゴ糖。なかでもフラクトオリゴ糖は、オリゴ糖では唯一「骨の健康が気になる食品」としてトクホを取得するなど、オリゴ糖ブームのパイオニアらしく、エビデンスに基づいた機能性をしっかりと有する。昨今、トクホ市場は、「無糖」ブームなどもあって縮小傾向にある。特にオリゴ糖のカテゴリーはそのシュリンク幅が大きいが、一方で消費者の安心・安全意識は高まっており、その商品力の高さから、今後、再脚光を浴びる可能性は充分にありそうだ。

フラクトオリゴ糖のカルシウム・マグネシウム吸収促進の仕組み


図1

図2

図3

※短鎖脂肪酸:ビフィズス菌が、フラクトオリゴ糖を利用するとき発生する酢酸、プロピオン酸、酪酸

 
 
スペシャルインタビュー ”フラクトオリゴ糖”原料に詳しい保険学博士の奥恒行先生にお話を伺いました。

フラクトオリゴ糖のはたらきと健康への影響

フラクトオリゴ糖は天然に存在する砂糖に類似した糖質甘味料ですが、消化酵素で消化されない性質を持っています。このため、血糖は上昇させず、エネルギー量も砂糖の半分程度です。さらに、フラクトオリゴ糖はビフィズス菌などの有用菌を増加させ、大腸菌などの有害菌を減少させるなどして腸内環境を改善し、健康の保持増進や疾病の予防などに寄与しています。また、カルシウムや鉄などの腸管からの吸収を促進するなど様々なはたらきをもち、健康と深く関わっています。フラクトオリゴ糖は、毎日少量を繰り返し摂取することによって期待するはたらきを発現します。

フラクトオリゴ糖の構造

フラクトオリゴ糖の定義

ショ糖をインベルターゼ(注1)で酵素反応(ショ糖の果糖側に果糖をβ-2,1結合させる)して1、ケストース、ニストース、フラクトフラノシルニストースを主成分とするものである。 (注1) β−フルクトフラノシダーゼ、Aspergillus niger由来

構造式

情報 >> 株式会社 明治フードマテリア

 
奥 恒行

長崎県立大学シーボルト校大学院 保健学博士 奥 恒行 氏

専門 :保健栄養学
研究分野

難消化性オリゴ糖・糖アルコールの生理作用、食物繊維の生理作用、糖質の消化・発酵・吸収、新開発食品の機能性と評価など

 
ライン 奥 恒行 プロフィール
昭和48年3月東京大学大学院医学系研究科博士課程(保健学専攻)修了。 平成11年4月県立長崎シーボルト大学教授、栄養健康学科長就任。
昭和54年7月同医学部講師となる。 平成15年4月には県立長崎シーボルト大学大学院教授人間健康科学研究科長に就く。
昭和51年1月〜昭和53年10月、米国Cornell大学ニュ−ヨ−ク州立獣医大学校に留学。 平成19年4月県立長崎シーボルト大学副学長に就任し、現在に至る。

 
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