ハチパワーを凝縮した伝統的な機能性素材 ハチの子 原料特集 【健康美容EXPO】

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原料特集 蜂パワーを凝縮した伝統的な機能性素材 ハチの子

ハチの持つ力が健康によいことは広く知られている。ハチミツ、プロポリス、ローヤルゼリーなど、蜂に関連した健康食材の多さからもそのパワーの一端を垣間見ることができる。そうした中でいま、ハチのさなぎである「ハチの子」に注目が集まっている。その最先端をリポートする。

日中で古くから食されてきた“健康食品”

蜂の子

ハチの子とはいわゆるハチのサナギのこと。中国では古くから“不老長寿”の秘薬として重用されてきた。日本でも長野県や岐阜県などの一部で食用とされてきた。栄養価にすぐれ、すべての必須アミノ酸を含め、18種類のアミノ酸をバランスよく含有する。最も栄養価が高いのが、生後21日目のオスのハチの子といわれ、ローヤルゼリーとの比較では、アミノ酸で3倍以上、20種のビタミンやミネラル、亜鉛などの栄養価ではなんと300倍もの量を含むといわれる。

ハチの子が他のハチ関連食材の中でも栄養価において優れるのは「一物全体食」という考え方があるように、ひとつの生物を丸ごと摂取することで、それに含まれる多くの栄養素をバランスよく摂取できるため。栄養素の摂取にはサプリメントが効率的だが、ハチの子を丸ごと食すことは、必要な栄養素を確実に摂取することにおいては、非常に優れた方法といえる。こうしたことなどから、ハチの子には、多くの健康増進事例があり、これまでにさまざまな機能性が報告されている。

 

報告されるさまざまな効果

臨床試験

更年期障害や自律神経失調症の他、中国の研究グーループによれば、ハチの子には脳機能を高め、記憶力を増し、ノイローゼを解消し、さらに老化を予防し、寿命を延ばし、精力・体力を増強する効果がある、との報告もされている。そうした中で、国内においては、耳鳴りに対する改善効果が、実証実験で確認され、注目を集めている。

実験は、2006年6月より2007年4月の間で各人2ヶ月の期間で実施。28人の耳鳴り患者に対し、ハチの子粉末1日6カプセル(2.298g)を食後に投与して行われた。その結果、投与前後に東洋医学的診察・耳鼻科的検査診断・耳鼻科的検査診断・生化学的検査および患者本人が線上に耳鳴症状軽減の程度を記入する判定法で、有効率67.9%となった。実験を行った東邦大学医療センター大森病院東洋医学科三浦おと教授はこの結果からハチの子による耳に対する高い効果が確認された、としている。

安全性のコントロール技術も確立

優れた機能性が注目されるハチの子だが、その生産には、残留農薬、細菌汚染など、リスクが存在する。そうした不安を取り除く、安全性のコントロール技術が確立されているのも関心を集めるゆえんだ。アジア養蜂大会で論文発表された内容からその技術をみてみよう。

大きなポイントは「野生の花畑での固定養蜂」の採用。養蜂は一般的に移動養蜂が主流だが、花を求めて転々とするため蜂が弱りやすく、寄生虫予防で抗生物質を多く使うことになるなどで汚染原因が増えるなど、安全管理面での危険が多いとされる。一方、固定養蜂ではその要素がなく、安全性が高いといわれる。

養蜂の安全管理
 

同技術を確立した(株)シンギーでは、よりセーフティーな養蜂スタイルの採用に加え、養蜂農家を厳選することで汚染の可能性を極力抑え、その上で、生産記録制度の導入、農家の教育徹底、ハチの成長管理によるトレサビリティの徹底、分析制度などにより、二重三重に汚染物質をコントロール。最終工程となる蜂の巣板さえも農家には取らせず、工場従業員が「クリーンルーム」へ直送し、抗菌状態の中で処理を行う。その結果、同社のハチの子製品は品質合格率100%を実現しているという。

昨今では化粧品原料としての動きも

ハチの子の化粧品原料として応用する

安全で機能性にすぐれるハチの子は、健康食品としての域を出て、化粧品原料として応用する動きも出始めている。豊富な栄養素を含むハチの子は、抗酸化力も有し、ORAC値は1gあたり200μmol。ORACとは1992年に米国国立老化研究所で開発され、1996年には米国農務省で採用されている抗酸化の新しい指標。日本語では、活性酸素吸収能力とよばれる。この数値の高さが、抗酸化力の強さとなる。ハチの子の数値は、ほうれん草の約7.6倍、いちごの5.6倍にあたる。こうした要素と健康食品としての実績をあわせ、ハチの子は新たなアンチエイジング系化粧品原料として、その市場をうかがい始めている。

トピックス

食用・薬用に「ハチの子」

日中で古くから食されていたハチの子。中国では食用に、薬用に使われている。から揚げや卵蒸し、炒めものなど、さまざまな形で調理される(写真)。北京で行われたアジア競技大会では選手の食事に提供された。日本では、長野県や岐阜県の山間部で食用され、佃煮や炊き込みご飯として利用され、珍味として愛好されている。

蜂の子料理

ハチの子サプリ

サプリメントしては粉末をカプセルに詰めたタイプが主流。酵素分解により低分子化した製品もあり、体内吸収率が高いとされる。心配される安全性については、独自基準をクリアした証として認証マークを発行。他社との差別化を図っているところもある。

ハチの子粉末「ビージソン21」
 
スペシャルインタビュー “ハチの子”原料に精通する㈱シンギーの李社長にお話を伺いました。 株式会社シンギー

健康食品から化粧品まで幅広い可能性を秘める機能性素材

養蜂場写真

耳鼻咽喉科でも特別な即効薬もなく改善も難しいといわれてきた耳鳴り、難聴、メニエールですが、ハチの子を摂取すると長年の辛さ、苦しみがピタリと止まったというお客様のお声を多数頂戴してきました。また、ハチの子を摂取していると「美肌を保てる」、「とにかく元気でいられる」とのご報告も受けております。 弊社のハチの子は、自社養蜂場で採取した生後21日目の雄ハチの子のみを使用し、海外工場としてはISO22000認証工場で、徹底した品質管理のもと生産しています。ハチの育成から品質管理に至るまで、管理体制は何重にも行き渡っており、機能性のみならず品質についても絶対的な自信をもっております。 昨年はハチの子に関して2つ目の生産・製造方法特許を取得しました。研究の一貫として、ハチの子を美容方面に利用した健康食品・化粧品の開発も進めております。すでに米国でハチの子のインキ登録(化粧品原料申請)も済ませ、今後はお客様へOEM化粧品の受注にも取り組む姿勢です。昨今はアスリート向けの健康食品の開発も視野に入れており、可能性あふれるハチの子を多角的にお客様のもとにお届けしてまいりたいと思っております。

李宝珠

株式会社シンギー 会長 李 宝珠 氏

プロフィール

中国南開大学と東京都立大学で2つの修士号を取得。シンギーのほかにも数々の会社を設立する。2007年6月26日には漢方素材を使った健康食品を通じ、多くの人々の健康と幸せに大変寄与したとして、日本文化振興会(総裁・元皇族伏見博明)より社会文化功労賞を受賞。

 

 
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