原料特集 「骨質」を高めるカルシウム吸収促進素材 cpp (カゼインホスホペプチド) 原料特集【健康美容EXPO】

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原料特集 「骨質」を高めるカルシウム吸収促進素材 cpp (カゼインホスホペプチド) 情報提供:明治フードマテリア

骨のためにカルシウムを摂取することが大切であることは、広く知られている。キチンと摂り続ければ、丈夫な骨が形成され、健康長寿にもつながる。そうした中でいま、質の高い骨作りの重要性が「骨質」をキーワードにクローズアップされ始めている。いかにすれば良質な骨が形成されるのか。そのカギを握る成分のひとつとしてカルシウム吸収促進素材、CPPが注目を集めている。

不足しがちなカルシウム吸収助ける注目素材

牛乳でも一日のカルシウム所要量は600mgで200ccを3本分

CPP(カゼインホスホペプチド)は、牛乳の主要タンパク質であるカゼインに酵素を作用させて得られる部分分解物。カルシウムを溶けやすい状態に保ち、小腸からのCa吸収を助ける働きをもつ。
カルシウム摂取の重要性は認知されているものの、その現状はまだまだ心もとない。充足率でみても不足傾向にある。一日の所要量とされる600mg(成人)を摂取する場合、例えば牛乳なら200ccを3本、ほうれん草なら8束(1.1キロ)、しらす干し120gが必要となり、通常の食事での充足は非常に困難。さらにその吸収率は低く、充足させるには、通常の食事だけはかなり難しいといえる。

 

ダイエットから脳機能改善まで幅広い研究報告

そうした現状にあってCPPは、カルシウムの吸収率を高める作用があり、脚光があたり始めている。その作用メカニズムは、次の通り。カルシウムなどのミネラルは食物中の食物繊維やフィチン酸などと結合すると吸収されなくなる。一方、CPPはカルシウムなどミネラルとあらかじめ結合していると、食物繊維などの成分がミネラルとの結合を防ぐ。そこで結果的にミネラルの吸収を促進することになる(図)。


cpp作用メカニズム

研究データ 情報提供:明治フードマテリア

 
Ca吸収率

カルシウム吸収率を40%向上(ラット出納試験)


CPPの添加量を変化させた飼料でラットを飼育したところ、Caに対し、CPPを0,35倍以上添加した群では無添加群に比べ、Ca吸収率が約40%向上し、骨重量と骨Ca量も増大する結果が出ている。



 
Ca吸収率

軟骨形成の促進(ブロイラー骨形成試験)


ブロイラーのヒナを配合飼料で8週間飼育した試験では、CPP無添加群では骨形成が少なく、骨の実質部である石灰化層も粗の状態だったが、CPP添加群では、骨形成・石灰化層の所見を著しく改善している。



 

カルシウムの吸収促進、という側面は、これまであまり注目はされていなかった。だが、ここへきて「骨質」の重要性がクローズアップされ始める中で、質のよい骨形成の要因として重要視されるようになってきた。「質の良い骨」とはつまり、骨量・骨密度が高く、骨梁構造がしっかりとした骨。そのためには骨繊維を増強するコラーゲン、骨代謝を改善するビタミンK2などに加え、カルシウムをしっかりと吸収する成分であるCPPの役割が、非常に大切となる。

高齢社会背景にニーズ増大は必至

CPPは、ミネラルの吸収を助ける食品として特定保健用食品(トクホ)の表示許可を取得するなど、すでにさまざま食品に活用されている。骨質改善を提案する健康食品として、カルシウム、コラーゲン、ビタミンKなどとの組み合わせによる製品化も提案されており、深刻な高齢社会を背景に今後ニーズの増大が見込まれ、その市場拡大が期待される。

明治:CPP採用商品
 

トピックス

小魚で吸収率18%

吸収率の悪いカルシウム。カルシウム摂取の代名詞といっていい2つの食品で、その実態をみてみよう。まず牛乳。骨を強くするためにたくさん飲みましょうといわれるが、その吸収率は約53%。やっと半分を超すので精一杯。小魚においては、わずか18%だ。カルシウムがいかに食品から吸収されにくく、その吸収を促進する素材・CPPが重要かがよく分かる数字ではないだろうか。

小魚

カルシウムが補う「骨質」

良い骨質の骨とは、骨量・密度ともに豊富+コラーゲン線維が適切に配列。

正常な骨質と骨粗鬆化した骨質

粗悪な骨質の骨とは、骨量・密度が不足Orコラーゲン線維が無秩序に配列

カルシウムの補給重要素材

カルシウムは国民健康・栄養調査の開始以来、一度もその必要量を満たしことがない栄養素。必要性は認知されているものの、約3割という吸収率の低さがネックとなっている。2010年3月にリニューアル発売された「鉄骨飲料」は手軽に鉄分カルシウムが摂取できるドリンクして1989年以来のロングセラー商品。1995年にトクホの認可を受けたが、そのときの関与成分がCPPだった。

鉄骨飲料
 
 
スペシャルインタビュー “CPP”に詳しい明治フードマテリア新素材事業部長大塚隆一氏にお話を伺いました。 株式会社明治フードマテリア

ミネラルの微量定量法開発から始まったCPP研究

ある日上司から「Caの微量分析やってくれないか?」と依頼されました。何の研究かもよく分からないまま、Caの微量定量法を開発し始める中、次は腸管内容物抽出物中のリンの微量定量研究が追加となりました。思えば、これがCPP研究の始まりでした。CPPについての研究が進むにつれてわかってきたのは、CPPはアミノ酸吸収から考えると、一見、邪魔者?と思われる疑念でした。というのは、CPPは腸管で消化されず、一部は糞便中にまで排泄されるという、栄養学的には無駄なものであるかのような挙動を示したからです。更に、次に任されたのはCPPのアミノ酸配列を決める仕事。これもまた厄介で、アミノ酸シークエンサー解析をお願いした弊社の薬品総合研究所から、「この物質のアミノ酸個数は25から37くらい、しかし、肝心なところでシークエンサー分析がストップしてしまい、数個のアミノ酸配列が決められない」との返事。しかし、このシークエンサーのストップする原因が、極度に極性が高いリン酸化ホスホセリンであることが判明したとき、研究は全く別の方向へ向かいました。腸管内容物の経時的移行状態を観察してみると、このCPPとCaが同じ速度で移動しているという奇妙な事実に突き当たったのです。数千の分子量のCPPと40の分子量のCaが無関係に移行するはずがないことから、ホスホセリンのリン酸化の理由探しを開始。

赤ちゃんが母乳を吸う写真

そして明らかになったのは、なんと、CPPの原料である牛乳中に存在するカゼインは、血液から作られて母体の乳腺において初めてリン酸化されること、また、このリン酸化こそが母体から乳児へ各種ミネラルを送るキャリアであることでした。このことは、全ての食品中のCaの吸収率が30%程度であるのに対し、牛乳だけが50%であることの理由にもなっていることが分かり、ついには特定保健用食品の関与する成分としてクレイトン大学にてダブルアイソトープ実験によるCa吸収証明にまで到達しました。厄介な実験対象が、偉大な生体のロマンの演出者であったこと、また、会社での研究によりこのような事実に出会えた幸運は、おそらく一生涯の思い出となると思います。この感慨とともにCPPがみなさまのご健康のお役に立つようささやかながら願っております。

大塚隆一氏

株式会社 明治フードマテリアル 新素材事業部長 大塚 隆一氏

1981年明治製菓入社。1981年、上司からのなにげないひと言からCPPの研究に携わる。難産の末、同成分のメカニズム解明を果たす。2008年より機能性素材の製造販売および輸出入などを行うグループ会社の衞声フードマテリアに所属し、現在に至る。

cpp 株式会社明治フードマテリア
 

 
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