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温故知新 -薬事法のブレークスルーが成否を分ける-

第5回 「小林製薬のWマーケティング」

前回は「明治乳業」のWマーケティング実践例を紹介しました。今回は小林製薬を例にとってみましょう。

「医薬部外品+医薬品」

小林製薬が従来出していた商品に、にきび治療用の「ビフナイト」と、にきび予防用の「びふないと」があります。

後者は部外品なので「にきび予防」までしか言えませんが、前者は医薬品なので「にきび治療」まで言えます。

他方、部外品は売り方が自由なのでコンビニでも売れますが、医薬品は少なくともこれまではコンビニでは売れません。しかし両者が併存していれば「にきび治療用の『ビフナイト』」の広告のイメージで「にきび予防用の『びふないと』」を購入するというケースも少なからずあったものと思われます。

分類 PRできる効能 販売方法
ビフナイト 医薬品 にきび治療 コンビニでは売れない
びふないと 部外品 にきび予防 コンビニでも売れる

以上、小林製薬の例を見てまいりました。前回の「明治乳業」のWマーケティング実践例と併せてご覧になるとWマーケティングの効果といったものがご理解頂けると思います。なお、今回は「医薬部外品+医薬品」でしたが、「医薬品+健康食品」、「明らか食品+健康食品」など、バラエティは色々考えられます。

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