対象は身体全般

粧品とは顔に使うモノ。これは、かつての化粧品の定義にすぎません。

 いま、女性が「化粧品」と口にするとき、使用する箇所は顔だけでなく、身体をも念頭に置いています。この変化の兆しは、10数年前にすでに見えていました。バストケアという用途で開発されたボディ用化粧品が登場し、話題を集めました。「痩身に効果的」という機能をうたったスリミング用化粧品が一斉を風靡したのも同じ頃です。

 そして現在、ボディ用化粧品は化粧品売り場の一角を定番で占めるほどのポジションを確立しています。

 考えてみれば、顔も体の延長線上であり、皮膚であることはまったく同じ。たるみを防ぎ、引き締める、リフトアップする。これらは顔だけでなく、身体にも共通して女性が求める効果です。

 皮膚医学の進歩により、細胞に働きかける機能が現実のものとなり、真皮に働きかける効果が期待できる素材が多数開発されています。だからこそ、化粧品の可能性と使用場面は大幅に広がりました。

 化粧品市場とは、女性が身体全般に投資するマーケットに成長しているのです。

化粧品をつくることとは

化粧品は五感の時代へ

粧品は身体全般を対象にし始めていますが、中心となるのがスキンケア化粧品であることは今も昔も変わらぬ事実です。

 以前から日本人はスキンケアを重視し、化粧品マーケットに占めるスキンケア化粧品のウエイトは高かったのですが、今後も主流はスキンケアであるはずです。

 しかし、新しい傾向としては、五感に与える影響が重視されるようになってきた点が挙げられます。美白やアンチエイジングといった機能だけではなく、五感をフル稼働させる化粧品が増えてきたのです。

 日本女性は世界で一番、テクスチャー、つまり肌につけた時の感触や質感を重視すると言われているように、テクスチャーの良し悪しは化粧品の売り上げを左右しています。

 肌に抵抗なく広がり、しみこむような質感と付け心地を持った化粧水や乳液。透明感あふれ、ぷるぷるとしたジェル。手に少量とったときに柔らかく伸びるクリーム。この化粧品を使ったらきっと効果が高いに違いない、肌によい効果を与えるに違いない、実際に、付けてみると、心が安らぐような、癒されるような感覚が得られる。なんだかリラックスできるー。

 女性にそう確信させる質感、感触を備えた化粧品でなければマーケットを勝ち抜くことはできません。それほどまでに、テクスチャーとは、日本女性にとって重要な要素なのです。五感に訴えることのできる優れた素材がたくさん生まれている背景として、女性が触感を最大限に用いながら、化粧品を選択し始めているのです。

 視覚的な要素もまた同様に大切です。

 昔、クリームといえば不透明な白、と相場が決まっていましたが、現在は、カラーヴァリエーションがずいぶんと増えています。淡いピンク、グリーン、水色など、女性に心地よい印象を与える優しい色合いであり、なおかつ、ジェルの開発によって透明感の有るものからコクのあるクリームタイプまで、その化粧品の効果や機能を予感させる視覚的な物創りがヒットの鍵を握っています。

 パッケージやロゴについても、同じことが言えます。化粧品の訴求内容にマッチする外見が、女性にその存在をアピールし、手に取ってもらえる可能性を高めます

 商品名を耳にした時、つまり聴覚による印象も大切です。耳障りが良く、覚えやすく、印象的で、商品特性がすぐに伝わるようなネーミングが売り上げに果たす役割は軽視できません。

 また、女性は化粧品を選ぶとき、嗅覚も駆使しています。リラクゼーション効果を持つものか、スティミュレーション効果を持つものかによって、香りの種類はまったく違ってきます。コンセプトに合う香り選びは重要な要素です。

 このように、女性は無意識の中にも、指や肌でテクスチャーを、目で中身と外観を、鼻で香りを確認し、耳で効果や機能、商品特性を想像しながら、自分に快適な効果をもたらしてくれる化粧品かどうかを探っているのです。人間の持つ自然で素朴な、だからこそ大切な感覚(五感)を抜きにしては、化粧品を開発することはできない時代になりました。

 ヒットする化粧品は、五感のすべてにおいて企業のフィロソフィーがバランスよく配置されています。言い換えれば、明確なブランドコンセプトに基づき、五感に与える影響を考慮して商品化した化粧品だけが女性の支持を勝ち取ることができるのです。

体質改善を図る化粧品の台頭

化粧品をつくることとは 粧品を使用する舞台が、顔だけにとどまらず身体全般に及んでいる。このように紹介しましたが、さらにもう一つ、身体の内部までその舞台が広がりつつあることを付け加えたいと思います。

 化粧品を使用する目的とは、言ってみれば健康な肌細胞を追求すること。健康な肌細胞を実現できるかどうかは、口に入れる食品によっても左右されます。化粧品会社が、化粧品に加えて、サプリメントや水。食品を積極的に投入している理由はそこにあります。

 健康的な肌を追い求める女性は、人間の身体に必須の水にも敏感です。日々口にする食品もできるだけ身体によいものを選ぼうとし、不足しがちな栄養分を補助するサプリメントにもアンテナを張りめぐらせています。関心は全方位におよんでいるといえるでしょう。

 身体の表面だけを健康的に見せても。肝心要の内部が不健康ではどうしようもない。体質の健全さがあって、はじめて肌は心から健康になり、美しくなることを多くの女性は知っています。

 悪い箇所をまずなおしていく西洋医学的な対処療法の発想ではなく、調子の悪い箇所があるのは全体のバランスが悪いからだと考える東洋医学的な発想を、私たち日本人は自然と持ち合わせていますが、こうしたホリスティックな発想を踏まえて支持を得ているのが、体質改善のための商品群なのです。

化粧品をつくることとは

 目に見える即効性も重要ですが、それよりも、まず全体の最適化を図ろうとする日本人女性にとって、化粧品と食品やサプリメントは不可分の関係にあります。健康的な美しさを追求するには、身体の外と内の両方に気を配る必要があることを知っています。そして、化粧品やサプリメント、食品のトータルでの使用が精神的な部分にもよい効果をもたらすことを感じ取っているのです。

 化粧品からスタートした美のブランドの可能性が、顔や身体を超えて、身体の内部にまで達し、心理面にも足を踏み入れてきました。この流れは今後加速することはあっても、衰えることはないでしょう。



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4. 対象は身体全般

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7. 利益を生む化粧品ビジネスは
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8. 費用をかけずにPRする

9. インターネット活用は急務

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